レポート1 スプレンダー27(別府→蒲郡) | ||
9月19日早朝5:00別府新若草港に集結した男4人は陸路岡山を目指した。目的地は児島。台風13号の影響を避けようと避難していた回航途中のスプレンダー27を、再び最終目的地の愛知県蒲郡まで回航するためだ。今回の予定は、私が蒲郡までシングルハンドで回航している間に陸上班が蒲郡に赴き、そこにあるヤマハ25MKUの折れたマストを修理してから出港して、途中紀伊半島の尾鷲付近で合流した後、乗り換えてスプレンダー27はO氏、末岡氏のコンビが蒲郡に回航し、私がY−25MKUで瀬戸内を通って別府まで回航する約1週間の計画だった。 |
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しばらく走っていると漁をしている漁船群に入り込んでしまい、右往左往しながら通過した。紀伊水道は穏やかで順調にログを稼いだ。日御碕沖で若干風速と波が上がってきたがリーチングだったので楽に乗り越えることが出来た。 17:00印南港に入港した。ここは北側からのアプローチは岩場があるので気をつけなければならない。薩摩という遊漁船の船長が泊める場所を指示してくれて、しばらく地元の漁師たちと歓談した。夜は近くの海鮮料理の店「いち」で夕食を摂った後、20分ほど歩いたところにあるスーパーで食料品の補給をして船に戻った。航海距離63nm。 |
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21日、06:45印南港出港。08:20白浜温泉沖を通過。風は北東なので楽だ。しかし、潮岬が近づくにつれて波風共に前に変わり走りづらくなった。艇速も4ktと落ちる。12:50潮岬通過。印南から35.6nm。大島沖を無事通過している時、O氏から今日入る港は現在地から16nm先の鵜殿港がいいのではと連絡が入った。しばらく行くと手前に新宮港が見えた。 |
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その後、近くに食事する場所が何も無いので車で少し離れた場所にある割烹に行き艇に戻って就寝した。 航海距離45nm |
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23日06:50、O氏と2人で吉津出港。湾出口の暗礁付近からうねりが強くなってくる。 | ||
風はたいしたことは無い。沖出しするにしたがい、うねりの高さは益々大きくなって目測で10mを超えているように見える。大王崎の5nm以上沖に離れた南側にばかでかい巻き波が立っているのが見えた。2nm以上離れているのに、はっきりと立ち上がるのが見える。その様な波が点々と大王崎近くまで続いているのが見えた。それらの南端を大きく迂回して大王崎を目指した。波高は高いが波長が長いので比較的怖さは無い。
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12:30オーナーの辻口氏が形原港の入り口に掛かる橋の上から出迎える中、無事奥の小型艇の停泊場所に接岸して往路を終えた。航海距離は児島から約253nmであった。 |
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初めてシングルで本州最南端の潮岬を通過して感じたことは、紀伊水道と熊野灘ではまったく海況が異なっているということだった。熊野灘はこの時期台風の影響もあってだろうが、確かに海が荒く感じた。うねりの大きさにしても半端ではなかった。ランスロットで回航するときは大して気にならないが、こういう場合、慣れていない艇で回航するときは気を使う。実際セール面積にしても、出来るだけ小さなものを揚げようとするし、特にジブはストームしか使わないように気をつけている。出来るだけ予定日時に目的地に到着出来るように、エンジンをフルに使うのでその艇の航行速度が基準となる。やはり時間を気にしないで、クルージングしたいものだ。 |
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