ヨットのエンジン  3GM−30 

ヤンマーのベストセラーエンジン 人気の3GMです
修理のフォトレポートです。

エンジンオイルの消費が増え
ヒート気味
始動時の音に異音
購入後13年
アワーメーター650時間

夏のクルージングに備えて
オーバーホール

クレーンで下ろし
オイルパンを外して オイルの排出
コンロッドの取外し

シリンダーヘッドを取り外し
ピストンを抜いた状態
写真では判り難いのですが
シリンダーにかなり磨耗も有ります

シリンダーに取り外した
ピストンリングを挿入
リングの合面にかなりの隙間

本来はボーリングして
オーバーサイズのピストンセット
予算の関係でスタンダードの
ピストンとリング

カーボンの堆積
スカート部分に焼け付き痕有り

交換したピストンとリング
コンロッドメタル

やはり オイル交換はマメにしなくては

燃料噴射ノズルも取り外して
噴射圧の調整
圧力不足やばらつきも不調の原因

セールドライブのオイルシール
ラバーシールの交換

ラバーシールの交換はエンジンを下ろした時のみ可能 マニュアルでは2年毎の交換
このシールが破れると沈没です

分解して清掃
消耗部品も交換
ドライブオイルは乳化白濁
シャフトシールの破損で
海水が混入

オーバーホール完了
試運転
快調なエンジン音です

クレーンの代わりに
ブームとテークル チェーンブロックで
持ち上げました

ドライブとエンジンを据え付けて
試運転

『これでまた10年使える』とオーナー

どうやら 佐伯のレースを狙っているようです

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