その2 呉〜宇土マリーナ

9月22日 8時 クレイトンベイホテルのポンッーンを出航
広島湾の朝は早い 島々を結ぶ連絡船や四国からのフェリーで
海面は沸き立ち 自衛艦のブリッジからは様々な笛の音が聞こ
えてくる 静かな島影の鄙びた港も良いが 都会のわさわさと
活気に満ちた港も元気が沸いてくる 回航も中間点 メンバーの
疲れはかなりたまっている こんな時 Y君の元気は有りがたい
海上自衛隊に詳しい彼は 行き会う艦艇の説明や性能
そして「ここだけの話」を聞かせて 実に楽しい朝のひと時を
過ごす 倉橋島と能美島の間を通過 大畠水道へ進路をセット
14時 上関入港 給油と食事 西風で濡れたカッパを脱いで
しばしの休憩 ラーメンがうまい 上関を出航後も西風に叩か
れデッキはすでに悲惨な状態
次の目的地 徳山のフィッシャりーナ 『ピーターストーム』の
Cさんに連絡 泊地の提供をお願いする
19時徳山入港

二日間頑張ってくれたY君とは ここでお別れ
翌日早朝 佐伯セーリングクラブのN先生到着
8時30分出航

この艇 ご覧の様に 完全フラットデッキ
ちょっと吹かれると デッキはずぶ濡れデス

今年の台風は例外を認めないようだ
写真左上 ポンッーンはパイル上段
       まで上がった
写真右上 アンカーが流れて接触
       金属部品は悲しい
写真左   メインセールが吹き
       上がってマストが倒壊

徳山の皆さん元気をだして頑張ろう

関門海峡に近づくにつれて、船が次第に
集まってくる 岸に設置してある潮流表示が
W、↑ 3.0と表示 西流の汐に乗って通過
関門大橋橋脚下 布刈神社の岩場には
渦潮あり 通過、15:00
天気が晴れてくると途端にデッキは暑くなる
手早くオーニングを張る
西行船舶のラッシュタイム オールハンドで
ワッチ 昼寝は出来ない
N氏の提案で芦屋入港を決定
氏は以前 艇をこの港から持って帰った
らしい

初めての港はどこか不安
水路を探してアプロー
柏原入港1
ジブとエンジンで玄界灘を西へ
空は青、海も青、快適な機帆走

夜走りを掛れば翌朝は長崎沖
ロングの回航ではリスクをさける
昨日から左腕の疼きがきつい

呼子沖を通過し平戸を目指す
回航 和歌山〜宇土

徳山マリーナ1

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台風31
台風21
関門通過1
柏原漁港11
柏原暗礁1

港外の岩礁 夜は危険

湾口 水路外は浅い

柏原港内西側1
柏原ヨット1
港内 右側 漁船たまり
係留不可

港内左奥 数艇のヨットあり

柏原係留1

港内奥のヨットに針路をとる
ズンと行き足が止まる
どうやら砂洲に乗ったようだ
アスタン全速で離礁
安全確保で岸壁先端に係留
陸上班と合流
国民宿舎で夕日を見ながらの入浴
ジョイフルで夕食 乾杯
燃料補給をして おやすみなさい。

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芦屋狩尾崎1

9月22日 7時30分 出航
今日も元気でガンバロウ

朝日の芦屋
遠賀川河口の静かな町

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「ビートル」は東へ

平戸桟橋21

18時平戸入港
N氏のネットワークで連絡船桟橋
係留の許可
入港と同時に前線通過

海岸の観光ホテルで風呂を頂く
Tオーナーは買出しと燃料補給
雨のキャビンで弁当を肴に人間も
燃料補給 早めにバースにもぐる

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9月23日 8時30分 出航
前線通過後の快適な朝

この一週間で頼れるクルーになった
Tオーナー 目的地が近くなって
元気いっぱい
気力で頑張るSクルー
シニアセーラーのお手本です

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平戸大橋 アプローチ
バウでワッチのT氏

汐に乗って通過

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N氏も快調である
彼は海に出ると何故か元気になる
いろいろ問題はあるが 最も頼れる仲間だ
え? 問題ですか?
彼は燃費が良くないんですヨ
ハイオクの350cc缶が30分に1本ですヨ
ごめんなさい ハイオクのDRYでした

佐世保沖1
佐世保沖西山1

佐世保沖を通過 泊地情報はハウステンボスの「うみまる」
N氏のネットワークの一つ 彼の情報源は多い
彼は佐伯セーリングクラブの会長もこなす
佐伯に寄港したヨットのお世話は精力的にこなす
ただ ギャルにはもてない ヨットマンの宿命であろうか
そうか 俺は例外だったのか! ま とにかく
艇は快調にログを刻む
今夜の泊地は野母崎周辺の予定

ハードディスク1

チャートワークで抜群の貢献をした
S氏のアプリコットがダウン
揺れる長崎沖でハードディスクの修理
「これからのヨットマンはパソコンの修理
も 出来なくては」 う〜ん
S氏もすごいが アプリコットもえらい!

東シナ海1

その間にも 艇は長崎沖
東シナ海を南下

長崎に寄れば うまい「ちゃんぽん」の店が
あるぞ 〈Tオーナー談〉

伊王島1
軍艦島21

伊王島 通過

軍艦島 通過

野母崎1
野母崎南西
14時 波の無い静かな海面
どことなく空の色が怪しい
半島のブランケットでセールダウン
燃料補給
こんな時は 何故か意見がぴったりの
N氏と私 
動物的な感性orセーラーの本能か?

セールダウンをして針路を有明海に向ける
半島の先端をかわしたとたんに強烈なブロー
波高は2mを越え 進路保持がきつくなる
ベアしてタッキングを繰り返すが パンチングで船足は極端に落ちる
入港予定の港は風下 防波堤は波間に隠れる
しかも 初めての港 悪条件のリスクは冒さない
「口之津まで走ろう」
有明海の潮汐は引き潮のようだ 対地速度が落ちる

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コックピットでしぶきを避ける
S氏と私
ピッチング毎にデッキを洗う

ラットをにぎる頼もしいN氏
結局最後までヘルムを執った

それにしても美しい日没でした

夕刻 口之津沖2海里を通過
Tオーナーの提案でナイトを掛ける
宇土半島を目指す
対地速度は時折4ノットを切る 到着は大幅に遅れそうだ
宇土マリーナ周辺海域は極端に浅い
ハーバー入り口の灯火が陸上の明かりに混じって判別しにくい
「ヨットの明かりが確認できたヨ」と先回りした陸上班の連絡
23時 マリーナ入港
このハーバーの夜間入港は禁止すべきだろう
クリートに舫いを執るまで安心できないマリーナも珍しい
クラブハウスのビジタールームでシャワーを浴び 遅い夕食
回航完了の乾杯で長い一日が終わった

宇土マリーナ41

早朝の宇土マリーナ
管理棟は さすが熊本県 ごりっぱです
国体ヨット競技会場として建設
レストラン クラブハウス 事務室
シャワー トイレ 会議室 完備

宇土マリーナ31

ボートヤード
整備工場 
マリンショップ
ディンギー艇庫
駐車場も広々

宇土マリーナ21

クレーンも充分なキャパ
操作性も良好

宇土マリーナ1

立派なポンツーン
海面は広いがポンツーンは
2本のみ
係留料金が気になる

回航完了1

回航に参加した皆さん お疲れ様でした
とっても 楽しめた8日間 
寄港地でお世話になった ヨット乗りの皆さん ありがとう

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N氏:楽しかったな!
私 :美味しかったよな!
N氏:俺ら やっと九州を一周したな!

数年前 N氏と私は成会津から鹿児島経由でヨットを回航した
その後ハウステンボスのレースに参加
佐世保 天草間をいつか走りたいと思っていた
T氏のオファーに我々二人は飛び乗った
やっと 九州一周の夢がかなった
ご協力下さった皆さん ありがとう!


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