回航 和歌山〜宇土

皆さん! お元気ですか?
長いブランクから やっと復帰で〜す
昨年のお盆休みクルージングで左腕肩筋を切断 入院
入院中に台風の連続襲来で艇の損傷
ほんとに きつい1年でした.
たまりにたまったレポートをアップして行きます
今回は復帰第一弾 昨年9月の回航レポートから お楽しみ下さい。

それは 突然の電話で始まりました
『熊本のTと言いますが 和歌山〜宇土まで回航をお願いしたいのですが?』
《天草か!これは 美味しいぞ!》と ばかり二つ返事で引き受けて 
早速回航の相棒 佐伯の先生Nへ連絡
N:「天草か!!美味しいな〜!」
F:「美味しいやろ〜 行く?」
N:「もち 行くがな!」

T氏との最初のコンタクトが8月初旬
回航出発日を9月16日に決定
そして運命の姫島クルージング
姫島に集まった 宇部 大分 秋穂 別府の仲間と「姫島きつね踊り」を楽しみ
堤防の上で皆で大宴会
翌朝 何故か早めに目覚め前夜の後片付けを始めた 二日酔いの私は
自艇に飛び移ろうとして転落 スタンションで左肩を強打
N氏に引き上げられて 緊急出航
国東港で車両に引継ぎ 別府のS病院に入院
私:先生 なんとしても9月15日に退院せんと困るンヤ!
U医師:う〜ん 頑張りましょうね−−−無理やろうな う〜ん.

入院中の台風で仲間の艇が被災
沈没 デスマスト etc

9月15日 左腕を特殊な器具で固定して退院
もちろん ナースの皆さんに 惜しまれてね

9月16日 オーナーのN氏はバスで雨の大分に到着
そのまま サンフラワーに乗り込んで出航
9月17日 和歌の浦フィッシャリーナ到着
元オーナーのD氏より艇の引継ぎを受け 給油給水 出航準備 買出し
オートパイロット GPSの取り付け
早朝の出航に備えて控えめのビールで寝袋に包まる。 


自作艇37フィート
エンジン ヤマハMD20 シャフトドライブ
マストへツドリグ
ラット仕様
燃料タンク容量 不明
セール メインセール(リーフ無)
     ストーム
     No2ケプラー(30ft用ライト

ウオーターロック

ウオーターロック 水漏れあり
スターンチューブ ロックボルト不良
スルハルバルブ  不動
etc

和歌浦フィッシャリーナ

ポンツーン

漁港の一角に建設されたシンプルなマリーナ 漁協の管理
隣接してクラブハウス ディンギー用のスロープ有り

元オーナー

右 元オーナーは居酒屋の店主さん
中 新オーナー やる気満々
左 S氏 回航の常連

今回の回航搭載品のリストアップと
ナビゲーションはS氏にお願いした

元オーナー2

右写真
右 スキッパー 私
左 陸上部隊 信ちゃん
陸上部隊は常に次の泊地に先行

和歌浦

和歌浦21

夜半の雨でより空気が澄んだ 朝の和歌の浦 東の空が白むのを待って出航

9月19日 5時30分 出航
風はS〜SW 紀伊水道中央ではついに真西にシフト 出航後にセットしたNo2がやばくなる
リーチに裂け目 ピッチングが激しくセールダウンが出来ない
ビギナーのオーナー 右腕だけのスキッパー シニアークルー
淡路島南東岸の沼島北岸のブランケットでセールダウン
鳴門海峡でのトラブルに備えて ストームをアップ 潮に乗って海峡を通過

コーヒータイム

海峡通過
コーヒータイム
瀬戸内海の温かい風
ほっと ひといき

次の寄港地 高松で燃料補給
「フィート ウエット」のY氏に連絡 急な依頼にも快く受け入れてくれる ありがたい
燃料の消費量に一抹の不安はあったが 根拠のない安心感を持つのは
良くない 常に確認しなければ−−−
高松を目前にした大島西1海里 エンジン停止
慌てずにポリ缶から補給 エア抜き作業
ポンピングしてフィルターからエアを抜き エアベントを閉めるとボルトが折れてしまった
工具箱のボルトを探し シールテープで締め付けエンジン始動
高松県営ヨットハーバー接岸
Y氏の案内で隣接の漁港へ 
ガソリンスタンドの専用ポンツーンで直接給油

高松沖

ログを稼ぐために高松上陸は中止
讃岐うどんの替わりに
特製カップうどん

海の上で食べるカップめんは特別
うまかった とか

文句は無いよネ 君たち!
(スキッパーには逆らわないこと)

高松から瀬戸大橋の予島まで12海里 日没には入港できる
19時の入港予定を陸上班に伝え合流を指示
工具と予備部品を積んだハイエースバンは ひたすら国道経由で予島を目指す

ここで 頼もしい助っ人に連絡
Y君と坂出で合流 銭湯で潮を落として ジョイフルで遅い晩飯と乾杯のビール
艇に戻って スタンチューブのボルトを交換 左腕の疼きと戦いながら浅い眠りを繰り返す

ところで 保内の米子さんはえらいなとつくづく思う それからヨットエイドの須藤さん
彼も立派だな 彼らに比べたら俺なんかほんとにアマちゃんでしかない
肉体のハンディーを乗り越えて艇を操ることの大変さを実感した。

吉井参加

右 オーナーT氏
左 助っ人クルーY君
下 クルーS氏

Y君の参加で安心
早速 お昼ねタイム
このあたりはY君のホームグラウンドらしい

9月20日7時出航 鞆浦まで約23海里 小春日和

鞆の浦

マップ

鞆浦沖通過
「ミネルバ」の貴伝名氏推薦の寄港地も
断念 次は立ち寄りたい

チャートはS氏のノートパソコン
+GPS

アブト瀬戸

阿伏兎瀬戸通過
呉までのコースは島々を縫って走る
とっても楽しみなスポット

ヘルムのY君にはチャートも必要としない

横島バラクーダー

内海大橋を通過 横島北 横田港
以前回航した艇のオーナーと会う
給油と食事 お久しぶり!乾杯

艇も丁寧に自力でレストア
セールも新調

同級生の共同オーナー
ガンバレ!

自作艇37フィート

鳴門海峡を四国側で通過
オートパイロットの初期設定不良
艇体と舵のバランス?不良で蛇行
セーリングをしたいぞ!

鳴門

さて いよいよ憧れの尾道水道から音戸瀬戸
今回の回航でもっとも楽しみな水域に突入!
ところが ここで水夫の反乱が勃発
「尾道水道を通過すると 遠回りになる」
「潮が良くない」
「呉入港が遅い時間になる」
ムムムムム−−−−。

因島大橋

因島大橋を抜けて
一路 音戸へ

音戸

呉入港 20時30分
右写真 上灯火 音戸大橋
クレイトンベイホテルのポンツーンに舫い
「牡蠣船」で遅い夕食
銭湯で一風呂浴びて ぐっすり

前編 終わり 続く  回航マップはこちら

西へ!