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       佐伯市長杯ヨットレース
            「ソリトン」*&「セーラームーン」 ジョイントレポート


 「ソリトン」がリタイアを決めたちょうどその頃
セーラームーンのデッキでは喚声が上がった。
「おおお!!!スピンでトラブったぞ!!!」

 驚きとも喜びとも取れるその声に向かって、スキッパーの目がチラッと光る。
そうだった我々もあそこでトラブッタのだった。
スピンスタートをトップで飛び出し片白島の南で「ひまわり」にシモからカワされた直後の
ジャイブでミスって「タキオン」にも先行されてしまった。
「あのミスで2艇身は損をした」と、スキッパー
まー良いでは有りませんか
今日のクルーは皆さんニコニコ楽しんでいるし、結果はどうでも楽しいのが一番ですよ。

  片白島を交わしアビーム、しばらく走ってスピンダウン。
唐船鼻の東ではジブシートを詰める。
風速12〜15ノット 
艇速5〜5.5ノット−GPS
官島にアプローチする「ひまわり」と「タキオン」がヒートしている。

2艇に少し遅れて官島をクリア。
やはり風が落ちる。
 
「スピン」
スキッパーの指示が出た
やはりそうかと思っていたけれど、キツイ。
それを見て「スピンはちょっと待とう」とスキッパー
あーよかった

ここが勝負どころ
スキッパーは風のシフトを読み絶妙の舵を引いている。

  彦島の南ケ鼻で「ひまわり」は岸いっぱいでやっと風を拾って走る。
「タキオン」がスピンを上げて島から離れていく

 
南ケ鼻を交わしたとたんにブローをつかんでヒールする。
しかしここがいつもと違うセーラームーン

そうです、ヒールが起こせるんです

4人のクルーの体重ですよ。
スキッパーは護江の岸壁ギリギリまで突っ込む。
「8メーターです、6メーター、4メーターです」
「タック」
あーよかった。

  ちなみにタックは、私と末岡さんの仕事です
今日がクルーザーレース初めての末岡さんも、このあたりのタックスピードは
はやいはやい。
末岡さんの奥さんはスキッパーの真横でそのテクを盗んでいるようだった。

   風無泊地での表彰式

 シフティーな風をつかみながら風無でフィニッシュ
着順3位

あーとっても楽しかった。
久しぶりにヨットを楽しんだ感じ。
風も海もメンバーも仲間も、とってもよかった!
修正で優勝カップまでいただいて、皆さんホントにありがとう。

来年も楽しく走りましょう!

            おわり

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