ヨットのエンジン ヤンマー1GMと レプトン21

関東自動車工業製造のレプトン21はポケットクルザーの名艇と評価されている
船外機仕様が多い このシリーズの中で 船内機を装備した艇は稀な存在
ジブファーラーにセルフテーリングウインチ マリントイレと充実した設備にもかかわらず
その帆走性能は健在
今回は 『エンジンオイルの消費量が多い 8時間でゲージ確認が出来ない』
エンジン降ろしの作業は 小型艇の宿命 スペースの狭さに体をねじ込みながら格闘する

コックピットに引き上げたエンジン
オーナーと打ち合わせて
分解整備に掛かる

昨夏クルージング途中にエンジン停止漂流
佐伯セーリングクラブメンバーに救助される
その経験から補機の重要性を認識したとのこと

シリンダーヘッドを外しシリンダーを点検
オイルパンを外しピストンを抜く
シリンダーのカーボンや引掻き傷をペーパーで修正

ピストンとピストンリング
セットで交換
カーボンの堆積が多い

コンロットピンメタルも交換
オイル量の点検や交換は
定期的にする必要がある

1GMの泣き所L/Oパイプ
今回はセットで交換
写真下のパイプが腐食しやすい

海水ホースも定期的に点検や交換が必要
内部に塩の結晶が溜まる

海水ポンプのインペラー
1GMは特に滑りやすい

ミキシングエルボ
「もう少し 使えるかな?」
腐食した場合シリンダーに海水が
逆流

シリンダーヘッド
バルブの密着不良
高価な部品だが今回は思い切って交換
ビギナーオーナーの安全の為に

噴射ノズルもASSYで交換
エンジンの始動性も向上

組立完了
据付試運転
グランドパッキンも交換
部品代金のコストは掛かるが
これからの10年の為に
安心安全
「春のクルージングが楽しみ↑」

『エベレスト』
レプトン21