ヨットのエンジン 2GM−20と ヤマハ30S−U

別府外洋ヨットクラブは毎年10月に『湯けむり ヨットレース』を
開催している
クラブ所属艇はもちろん 近隣のヨットもレースと温泉を楽しみに
遠征してくる

この ヤマハ30S−Uも毎年豊後水道を上って参加する
レースを楽しんだ後 別府で整備してからホームポートに回航する
整備内容は毎年変化する
几帳面で 艇を大事にするオーナーだ

過去の整備は

グランドパッキンから
PSSへ交換

チェーンプレートの再シーリングと
錆の除去

エンジン防振ゴムの交換

等々 毎年 気になるところに 手を入れている
今年は 冬場のエンジン始動性
『エンジンが冷えていると カカリが悪い』

噴射ノズルの点検と噴射圧等のテスト

テスト結果 良好

シリンダーヘッドを外す
カーボンが堆積している
バルブを外す
バルブシートが腐食している
密着が良くない

バルブにカーボンが堆積している
コンパウンドで摺り合せ

No1シリンダーの燃焼状態が悪い
クランクを回すとピストンが上死点まで
上らない
圧縮不足の状態

オーナーと相談して
キャビン内でピストンを抜く

コンロットが曲がっている
ヒストンも交換

ミキシングエルボや消耗部品も交換して
試運転
完了後オーナーが引き取り回航
数日後
『一発で始動るよ!』
明るい声の連絡が入った