2009 サマークルージング その壱 長門〜室津

7月17日 05:00
梅雨明けの別府湾は流木とゴミの帯が著しい
夜走りのリスクは大きく ぺラの損傷やビニールの巻き込み
余分な苦労が増える
夜明けを待ってホームポート=新若草漁港を後にする
長く楽しいクルージングの始まりは
「タキオン」/YAMAHA33Sと「SM」の二艇

長門遠征は夏のイベントに定着し
所属するBOYC(別府外洋ヨットクラブ)のメンバーを中心に
クルーを募集 《みんなで遊ぶ》がコンセプト
往復の回航はオーナーの仕事
「SM」はSOLO
「タキオン」はオーナーのAS氏とクルーのKちゃんのダブル

18:00門司布刈(簡易港湾案内ではA第2船だまり)入港
関門トンネル前の「ジョイフル」で乾杯と晩飯
これが有るから回航は楽しい

布刈は汐待ちや時間調整に最適
海峡内の他の港よりも本船の引き波が少なくポンツーンも使いやすい
コンビニやファミレス ガソリンスタンド 銭湯 病院etc 10分前後の距離
目の前の保安庁も何故か安心?

コンビニで明日の食料を買い足し艇に戻る
400リットルの清水タンクで充分に水浴び 
キャビンでDRYを一缶 サッパリぐっすり

18日05:00 布刈出航
夏の夜明けは早い
海面は漆黒から空色に変換
巌流島を過ぎ小倉前では早くも朝の涼しい空気は遠のき
湿った海峡の汐が 寝ぼけた鼻腔を刺激する

先行する「タキオン」の航跡を追って
彦島北東端 潮流信号所を通過
室津西 蓋井島東を通過
進路は角島西端
右舷に並進するヨットを確認
二艇は角島大橋下を通過する進路
この水道は航路幅が狭くヨットの難所
過去毎年のようにレース参加艇のオンザロック
「SM」はリスクを避けて角島西を沖だしして回り込む
時間のロスよりも安全な回航
それに 到着予定時間の長門は昼下がりの熱波

角島西端でケッチとスライド
先行していたケッチが急に旋回
トローリングの最中のようだ
近付いてトランサムを通過
『掛かった!掛かった!!』
ヨットの楽しみはそれぞれで有りますね。

もう一つ
回航の楽しみがこれです
長門の海の恵み
ウニ イカ 
何でもあるゾ!

13:30 長門湊漁港入港
先着した「タキオン」は「SM」に繋ぐ
これがコツです
軽い艇はなるべく外側に繋ぐほうがベター
横からのコンプレッションは軽減しましょうね
自分の艇の為ですから。

ウニとイカを平らげたのはこの人
陸上班ドライバーは大切に サービスも充分に
もちろん 喜びましたよ!

あ! うしろのお尻は関係有りません−−念のため

7月18日早朝 新若草港に集合したメンバーは同乗して長門へ
1000円高速はありがたいね

長門レースは行政と漁協 地元クラブや地域の人達の
熱意と円滑な運営で山口県を代表するヨットレースと言える
今年も福岡 北九州 徳山 そして大分から走りっ子達が集合
「SM」の様なオールドボートから最新鋭のホカホカレーサーまで
40艇近くがエントリー

お馴染の艇もスタンバイ
『風も波も無い いいヨット日和』と隣で声がする うん?

昨夜は少し呑み過ぎた
「SACHII」オーナーのH氏に誘われて(根が好きなんですね)
港近くのスナックへ
若くて優しそうなスタッフの魅力でバースに落ちたのは 多分
日付が変わってから

08:00 エントリーと艇長会議へ
酒と焼酎は相性が良くない
前日の日射のせいか頭が疼く
7:30に到着したメンバーと打合せてスタンバイ
08:30 『強風の為 延期しています 現在監視艇が沖の海況を確認中』
無風のキャンセルは有るが 吹いているのにキャンセルとは うーん
09:30 『強風で危険のため本日のレースは中止』 実行委員会
《おたくは 遠方から来たのだから抗議する権利はあるゼ!》
うーん まあ いいか
行政関与レースは主催者責任を重視する傾向が大いにある
まあ こんなもんでしょうね
サバサバと気持ちを切替 次のレース=室津外洋レース地への回航は翌日に決める
せっかく来たのだからと 全員で秋吉台鍾乳洞見物へとドライブ
〈はじめてじゃ−〉 〔修学旅行以来よ〕 おっさん達のはしゃぐ声

天然の造形が織り成す
この別世界
おりしも 夏休み+1000円
洞窟通路はラッシュ

この人も楽しんでます
よかった!
《地獄で仏 とか》

16:00 九州道経由で別府到着
休日の高速道路はまるで平日の国道並みのスピードでした
港で解散
「残念でした!次のレースもヨロシク お疲れ様」

7月20日 自宅ベッドで一夜の休養
早朝陸路長門へ戻る
06:00 長門出航 僚艇や室津母港の艇と南下
深川湾口から頻繁な豪雨 レーダーを焚く
油谷湾を過ぎて角島を視認 
大橋通過組と別れる
今回は「タキオン」も沖だし 時間の余裕も有る
13:00 室津ヨットハーバー入港
当地クラブメンバーの誘導で舫いを取ってもらう

陸上班と合流
昼食は念願の本家「瓦そば」
この地域随一の旅館「お多福」は
マリーナから約15分

これが名物
「瓦そば」
熱した瓦の上に
茶ソバ 肉 野菜

普通のソバを予想しては
いけません

焼き茶ソバです

「お多福」の温泉と名物を堪能

九州道でドームモールへ
都市高速を降りると渋滞
楽天×ホークスの試合です

お目当てショップに連絡
ドームパーキングのゲートを通過
エリアのCCCショップはこの中のみ

22:00 帰宅
今日もよく遊びましたね。

防府地区水害の被災者の皆様
ご冥福をお祈りいたします

7月25日 「SACHII」オーナーH氏
萩ヨットレース前夜祭の報告とレース中止の連絡
防府地区の水害被害復旧作業中につき 今回のレースは中止
主催者としては当然の措置であり 有る意味苦汁の選択
どちらにしても はしゃいで遊ぶ気持ちにはなり難いですね
そして−−−
8月1日 室津レース前夜祭
分乗して別府を出発 
国道経由で室津到着は開会式の後

18:00  既に始まった前夜祭にメンバー6人はいきなり生ビールラッシュ
遠征を通じて知り合った当地クラブのメンバーの優しい出迎えが嬉しい
これも ヨットを続ける大きな理由

室津は明るいヨットクラブ
少数のヤング 多数のアダルト 微数のシニア
この スムーズな運営の秘訣は?
住み着きたいマリーナの一つです。

やはり出てきますね このシーン
夏の日暮れのロマンス?
ライブのバックミュージック効果

右手にイエローカード!

ゆかたギャルは某レーサークルー
新艇のセール情報収集のため拉致とか

このオーナーは そんな人物では有りませんね
5本目の手にレッドカード!

20:00過ぎて 室津花火大会
「SM」デッキ みんなで楽しく見物

「SACHII」ゲストの皆さん

「SM」のコックピットは二次会会場
あちこちの艇からビール片手に参加
大人のヨット談義が主題だった?とか

静かなハーバーで静かな一時
ま〜この頃になると明日のレースは忘れていますよ

8月2日 o8:30 室津外洋ヨットレーススタート
ヨットハーバー前〜蓋井島アンチクロック〜ハーバー前フィニッシュ
スタート時はほぼ無風 ライン中央でスタート
艇団はラインにちらばってスタート
カミの艇には早くもゼネカーをアップ
軽量艇に差をつけられて「SM」もゼネカーアップ
トップ引きは「タキオン」 はやくも島西端
トップ艇団に接近しジャイブ
ここで トラブル
ジャイブ失敗(やっちゃった−
後続艇の距離は近い
シングルでゼノアのY26Uとマッチ
島南西端でゼネカーダウン&ヘッドアップ
ここで トラブル
ゼネカーが下がらない
ヘッドのグループが入らない
コースから落ちて行く
後続グループが上を抜いて行く
ヘッドが上がった しかし レースは終わった感じ
スキッパーを交代
シモから抜かれた艇を追いかける
「SACHII」の前に出る
5艇身前にY26U
フィニッシュのホーンを聞く
結果は今一だが 次のレースに貴重な成果
13:00 荷物を積み込んで出航
15:00関門通過
燃料ゲージが渋い 予定以上に消費か?
念のため新門司ヨットハーバーに補給依頼して 「タキオン」に連絡
コース変更する
おや? ヨットが居る!
もしやと近付く
やはり「さいわい」のI氏
海上で接舷
I氏:〔燃料が漏るんですよ!
私:(田ノ浦で修理しましょう
私:(修理中に軽油を40リットル調達 お願いします
17:00 修理完了 コンビニで食料追加し出航
23:30 姫島入港 「タキオン」後に静かに舫う
上陸して集会所前の水道で水浴び
深夜のストリップも気持ちがよい
ネコチンが様子見に寄ってくる
道路向かいの二階窓に明かりが灯りガラス窓が開く
確認して明かりが消える
静かに夏の夜が 何事も無く流れる
キャビンでDRYを一本 雑誌に目を通す
球を追加したキャビンライトは読書に充分の明かり
25:00 二本目のDRYで眠りに落ちたようだ

8月3日 06:00 姫島では天然車えびの水揚げで賑わい
泊地前の荷揚げ場に漁船が列を成す
真夏の別府湾に戻ってきた
11:30 着岸
回航も二艇の安心と楽しみ
HTBが楽しみである
遠征に参加した皆さんに感謝します。